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おもてなしの心 [食 / gourmet]

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先日、久し振りに西荻窪の「のらぼう」に行ってきました。
ここはその日に入荷したお魚やその時季にしか採れない野菜など
旬の食材をゆったりと味わえることで人気の、こぢんまりとしたお店。
和の素朴なムードが漂う店内や器の数々もとても素敵です。
その居心地のよさときたら、毎日でも通いたくなってしまうほど。

今回はカウンターを案内されたので、調理している手元がよく見える場所をリクエスト。
友人との会話を弾ませつつ、厨房の様子もしっかり観察してきました。

厨房は3人も立てば窮屈に感じられそうな狭いスペースなのですが、
だからこそ、冷蔵庫もコンロも調理台からほぼワンステップで届く距離で
作業効率はとてもよさそう。2人の料理人さんがテキパキと働いています。

驚いたのは、フルーツトマトを切っているときの様子。
こう、へたのついている部分をストンと切り落としていたのだけれど、
その通常なら切って捨てる部分(または家庭の台所ならへたの周りだけこっそりかじる部分)を
料理人さんがへたごと口にパクッと入れていて
「え! へたも食べちゃうの?」と見ていたら、やっぱりそのままモグモグ。
おいしいトマトって、へたまで食べられちゃうんですね〜。
新鮮で安全なじゃがいもやにんじんは皮ごと食べられるけれど、トマトもホールフードだったとは!

ずっと見ていると、盛りつける器の選び方もすごく興味深いんですよ。
このメニューはこの器に、と決めているわけではないようで、
そのつどアイディアを生かした盛りつけ方をするんです。
たとえば、2組のお客さんが同じ、そのフルーツトマトを用いた和えものを頼んだときは
3人組のグループには大皿に美しく盛りつけて供したのに対し、
4人組のグループには小さな器に4つに分けて盛っていて。
(ちなみにトマトの数もちゃんと公平に4つに分けていました)

そんな「この料理はこんな器で出したら面白そうだな」というセンスあふれる発想と
「人数が多いと取り分けにくそうだから」という配慮が同居したもてなし方は、さすがのひと言!
そうやって丁寧におもてなししてくれると本当に気持ちがいいし、それだけでなく
料理人さん自身もすごく楽しんでいるのが感じられて、嬉しさ倍増でした♪

↓わたしたちが頼んだそら豆は、
2人分に分けて、ふたのついた小さなお椀に。
焼酎の水割りも素敵な器で運ばれてきて、いちいち感動☆

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