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北野武監督『アウトレイジ』マスコミ試写 [日々のあれこれ / diary]

6月に入りました。
本日の東京はとってもよいお天気♪
気温も高すぎず低すぎず、爽快ですね^^

さて。今日は珍しく、映画の話です。

編集/ライター(/オーラソーマプラクティショナー)という立場上、
マスコミ向けの試写会のご案内をいただく機会もたまにあるのですが、
仕事が重なっていたり、つい後回しにしてしまったりなど
結局、行かずじまいなことの多いわたし…。

ですが、『アウトレイジ』の試写だけは、絶対に行く~!!と心に決めていたのです。

わたし『その男、凶暴につき』が大好きなので、
今作はたぶんかなり好きだろうなと予想してはいたのだけれど、案の定でした。
すっごく面白かったです。

もう、とにかく痛いんですけどね^^;
いわゆる「イタい」じゃなくて、ほんとに痛い。
あまりにおっそろしくて、目を瞑りたくなってしまうシーンが満載。
(だけど怖いもの見たさで見ちゃう。笑)

指を切るときってどのくらい痛いんだろう…っていうところから始まって、
あとはもうあれこれ、リアルに想像すると吐き気すら催しそうな…^^;

だけど、観終わったあとにただ残酷なだけじゃない、何かが残るんですよね。

『その男~』は、悪くて怖い男の胸の奥に宿る信念と
知的障がいのある妹に向けられる無条件の愛にグッときて
まだ「北野作品」というジャンルがなかった当時は、ラストもまた衝撃的で。

それに対し、『アウトレイジ』はとにかく、登場人物たちが極悪非道。
それぞれのキャラが立っていて、見ようによっては社会の縮図のようでもあり。
「こーゆう奴いるよな~」的な、「あるある」な感じも漂います。

そんな中、グッとくるのは椎名桔平さんと加瀬亮くん。
特に、椎名桔平さんはカッコよすぎて、もう♪

登場人物それぞれがそれぞれのラストを迎えるわけだけど、
彼のラストシーンは鮮烈なイメージを残しますよ。
強烈にエグくて、なのに今作のベストといってもいいほどの映像美!

…まぁ、あれを映像美と見るかどうかは、人によりけりかもしれませんが^^;

テーマを振り返ると、つまり、新しきが古きを凌駕するということで、
時代の変化といえばそれまでなのかもしれないけれど、
全員悪人揃いの中、ではこちらはどこを評価するかというと
そこにチラリとでも垣間見える情だったり、その人なりの信念だったりするわけで。

だけどね、こっちのそんな思い入れも、結局あっさり裏切られちゃうのね(笑)。
それこそ、古いんだよ、と言われんばかりにね(笑)。

まさに、ヒーロー不在の映画です。

繰り返しになるけど、残酷なシーンほど映像美を感じてしまう妙。
マジックだなあ、とつくづく感心しちゃいます。

公開は6月12日。みなさんもぜひ~。
血や暴力シーンが苦手な人以外^^;

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